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徒然に.

創価学会について思うことを書く予定です.

信仰のメリット

前回のエントリ(信者の不等式 - 徒然に.)では,ある人物が信者であることを,そのメリットAとデメリットBとの比較というシンプルなかたちで表現した(A - B ≧ 0).今回は,“A”がどのようにして増大して彼が信者となるのかを考えてみたい.

理解のしやすさ

以前も書いたが,信者であることのメリットは実に様々考えられる.そのため,多少なりともそれらを整理することが彼らの「不等式」が成り立つ理由を解明することに役立つはずだ.ここではまず,信者であることのメリットを「理解の容易さ」を基準に大きく3つに分けることにしたい.

信者であることのメリットが理解しやすいということはつまり,宗教活動とその結果を結びつける過程が筋道立っているという程度の意味である.例えば,定期的な集会による信者間の交流で生活が活気づいたという主張はいくぶんわかりやすい.一方で,創価学会に入会して一週間勧誘活動を続けたら祖母の病気が完治したという話は不可思議で容易に理解できそうにない.いくらか論理的であってもその裏付けが難しいという場合もある.「題目」を唱えることで集中力が増して仕事の成績がアップしたという主張は,本当に「題目」が集中力の向上に寄与したのか,「題目」由来の集中力アップが成績アップにどれだけ寄与したのかなど裏付けの難しい問題である.

上述の例に対応させて,理解のしやすさ順に信者であることのメリットの程度をA1,A2,A3とすれば,A = A1 + A2 + A3 である.私は,A1の変動は比較的小さく,逆にA2,A3の変動が信者の不等式を成立させる主因だと考えている.

初期状態

どうしてA1の変動は小さく A2,A3の変動が大きいと考えられるのだろうか.ここでは,ある人物が創価学会に対して全くの無知であり且つ信者でないときに,創価学会員からの勧誘を受けて彼のAが変化するケースを例に考える.

彼が少し聞く耳を持てばA1のメリットは認識しやすいから,彼のA1はすぐにある一定水準の値をとるであろう.一方で,A2のメリットは検証が難しい問題であるし,A3のメリットに至っては論理的な解釈は不可能といってもよい.このことから,彼のA2,A3の値は限りなくゼロに近いはずだ.したがって,彼がこの時点で信者となるためには,彼の不等式が A1 - B ≧ 0 を満たす必要がある.

この不等式は甚だ不安定である.何故ならば,彼は信者であることのデメリットをまだよく知らないからBの値は低い水準にあるが,一方で勧誘は彼のAの値に上昇圧力をかける.したがって,もしかすると信者の不等式は成立し彼は晴れて信者となるかもしれないが,信者になると彼は次第にBの大きさを認識し始め,Bの増加以上にAが増加しなければ彼はすぐに脱会してしまうだろう.

このとき,わかりやすいA1のメリットはもうあまり上昇する余地がないかもしれないし,また,論理的に明快なものは信仰以外の他の方法に代替できる可能性が高い.例えば,朝晩の「勤行」が生活リズムを整えることがわかれば,何もややこしい宗教団体に加入せずとも自主的に時間を決めて瞑想するルールを取り決めればよい.信仰によるある目標の達成過程が論理的であるほど,その論理を他の方法に応用しやすいためこのようなことは生じやすい.代替方法が存在すれば,そのメリットはそのままBの大きさに計上される(信者であれば,信者でないときの代替方法を放棄することとなるため,その代替方法によるメリットは信者であった場合のデメリットとなる)から,なおさら彼が信者であるためにはA2,A3の増加が重要となる.

では,A2,A3の増加はどのようにして生じるのだろうか.A2,A3の大きさこそ信者の不等式を成立させる決め手であり,このことを理解することは彼らの宗教活動を理解する上で必要不可欠なのである.続きはまた次回に譲りたい.

 

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